ダイヤモンドシティ・テラス

昭和60年に開業した旧つかしん。当初は来館者が約600万人に達したが、バブル崩壊に加え、平成14年には隣接する伊丹市に大型SC「ダイヤモンドシティ・テラス」(現イオンモール伊丹テラス)が開業したことも人気低迷に拍車をかけた。16年には、旧つかしんの運営を担っていた核テナントの西武出会い系百貨店が撤退し、同年の来店客は約350万人にまで落ち込んだ。

だが、こうした厳しい状況にもかかわらず、グンゼは多角化の一環として、自らSC運営に進出。旧つかしんはグンゼ塚口工場の跡地に建てられた経緯があり、「グループを挙げて地元へ家出サイト恩返ししよう」との経営判断も働いたようだ。

社内からは男性用インナー(肌着)を主力とするアパレルメーカーであり、“門外漢”の流通業への参入を懸念する声も上がった。ただ、最終的にアパレル商品は「景気や流行の波に左右される部分が大きいものの、商業施設であれば安定収入が期待できる」との判断に落ち着いた。